PROFILE
福田 吉洋
2016年入社
交通システム部 交通情報システム技術課
大学院修士課程で応用情報科学を専攻し、電機メーカーの研究開発部門に就職。 電子書籍や掃除ロボット等のプロジェクトに参画し、消費者向けの製品開発業務に携わる。 BtoBでさらに大きく社会に貢献したいと考えて、三菱電機の交通インフラ事業部門に入社。
※所属はインタビュー当時のものとなります
公共性の高いインフラ構築に関わって、広く社会貢献していきたい
前職では、電子書籍の動画配信やクラウドの活用といったトレンドの技術に触れる機会も多く、充実した毎日を過ごしていました。しかし、業績が悪化して事業部門へ異動になったのが、将来について見つめ直すきっかけでした。BtoCのものづくりも面白いけれど、BtoBの大規模なインフラづくりに関わり、もっと広く社会貢献していきたいと考えるようになったのです。
三菱電機の神戸製作所を志望したのは交通・社会インフラ事業を手がけていたから。面接の時に、今の上司が「君は電車通勤しているだろう。沿線でよく風が吹くけど、もし強風で電車を止めるとなった時、君だったらどうする?」と、鉄道の防災について気さくに質問されたことを覚えています。知識が全くなかったので、汗だくになって答えてましたね(笑) ただ、フランクで話しやすい雰囲気だと好印象を持ちました。もともと鉄道が好きだったこともあり、鉄道のシステム開発を通して安全な社会づくりに寄与していきたいと思って入社を決めました。
現場に足を運び、お客様の生の声を聞きながら企画提案していく
入社以来、鉄道会社の防災情報システムのハード/ソフト設計を担当しています。このシステムは雨量計、風速計、地震計など、沿線上に設置されているセンサーから送信される情報が指令室に集約される仕組みとなっています。台風や地震等の災害時には、指令員は画面を監視しながら、徐行や運行停止、線路の点検、復旧といった指示を出すことができ、安全の根幹を担う重要なシステムです。
私が担当しているお客様では、そのシステムが複数の支社をまたいで稼働しており、それぞれで運行の監視や指令、ダイヤの組み替え、線路等の保守点検や土木工事など、多数の方々が関係しています。顧客密着型の活動を重視している私たちは、現場に積極的に足を運び、さまざまな方の意見を聞いたうえで企画提案を行って、より良いシステムをつくろうと取り組んでいます。
入社して間もない頃、「稼働中のシステムに簡単に触るわけにはいかないので、もっと触れる機会を増やしたい」という声をキャッチし、訓練用のシステムを提案。ご採用いただき、私の嬉しい第一号案件となりました。上司が私に一任してくれて、現場の声に耳を傾けながら設計を進め、導入後の説明会まで担当しました。
前職よりひとつ上のレイヤーに。困難が多いぶん、達成感も大きい
この間、複数ある支社をすべて訪ねました。本州のほぼ半分を鉄道で回り、大勢のお客様とお会いするうちに、システムの規模の大きさ、鉄道の安全を支えている責任、社会に対する影響力をひしひしと感じました。関係先が多いぶん、さまざまなご要望、ご指摘を受けることの連続だったので、説明会の場で何人もの方に「こういうのが欲しかった。安心して触れるのがいいよ」と喜んでいただけたのは本当に嬉しかったですね。
何より、前職では開発がメインでしたが、現在はひとつ上のレイヤーに立っている実感があります。リーダー的な立場でお客様と打ち合わせを行い、チームを率いて業務を進めていく。見積りをして工期を決め、お客様に説明してご了承いただき、設計・導入へと進む流れをトータルに見ていくのは、最初はプレッシャーを感じて辛かったのですが、徐々に困難な仕事だからこそ達成感も大きいのだと思えるようになりました。
将来はぜひ、私自身がプロジェクトを牽引する力になり、明日の安全な社会づくりを目指そうと期しています。